日頃の悩みや不満をバネに、新しいことに挑戦したい!
そんなあなた!
この記事が、それを見つけ出すヒントになるかもしれません♪
同世代で挑戦中の全国の大学生にインタビューする本企画。
第15弾となる今回は、
高専生の活躍できる場所を作るために、イベントなどを開催する団体「KOSEN Labo」の代表、豊橋技術科学大学の学生をお伺いしました。
こちらの方にインタビューしました!
前川 啓一郎(まえがわ けいいちろう)さん
豊橋技術科学大学 博士課程2年
電気電子 情報工学専攻
【プロフィール】
高専生の活躍できる場所を作るために、イベントなどを開催する団体「KOSEN Labo」の立ち上げを手掛ける。
また、留学からビジコンなどいろんなことにも挑戦。
トビタテ!留学JAPAN第8期 (アメリカ・NY州研究留学)
Tongali! ビジネスプランコンテスト2020 準優勝
NPO法人ETIC. Makers University 第6期生
日々の研究活動の傍ら、活動団体の代表として活動。
趣味は、お酒を飲むこと、ランニングすること、サウナに入ること
KOSEN Laboについて
ーーー現在活動内容についてを教えてください!
前川さん
たくさんの知識と技術を持った技術・研究者のタマゴである
高専生がもっと輝く場所を作りたいと思い活動しています。
主に
高専生に向けたイベントを開催しながら、技術を使った事業アイデアの発掘や、社会課題を解決する方法などを考えるきっかけをつくっています。
現在メンバーは、高専生と高専OBの8人で活動しています。
ーーーKOSEN Laboの活動を始めようと思ったきっかけはなんですか?
前川さん
高専生って
潜在的に悩みを抱えている人が多いと思うんですよね。
自分自身が高専出身なのですが、全然勉強が楽しくなくて、嫌な時期がありました。
勉強がめちゃくちゃ難しい割に、テストでいい点数をとるということでしかゴールがなく、
就職先は推薦でもらったところに行くというレールが敷かれており、
やらされている感がありました。
実際、高専生って
大学生に負けないぐらい、知識や技術があるんですよね。
ただ、自分達の勉強が社会にどう活かされるかというイメージを持つことなく、日々を過ごしています。
そんな、
高専生を1人でもわくわくするような毎日にしたいと思ったのがきっかけです。
ーーー自分も高専出身だったので、その気持ちがわかります。前川さん自身はどんなことがあって変わられたのですか。
前川さん
自分が変わったのは、高専のときに友達に一緒に行こうって誘われた
「短期留学」です。
シンガポールの留学先で、みんなと環境問題についてディスカッションしました。
その時、英語があんまり話すことができないのに、環境問題のことについて話していたら、自然と伝え合うことができたんです。
“勉強していたら、こういう課題にもアプローチできるんだ“と気づき、自分の学んでいる技術でどういう問題を解決できるのかなど、考えるようになってきました。
考えるきっかけが自分の勉強のモチベーションを上げるものであり、アウトプットしていく中で初めてもっと勉強したいとなりました。また、
海外の人と、技術のことに対して研究するのが自分は好きなんだと知るきっかけにもなりました。
KOSEN Laboの活動を通して
ーーーそうだったんですね。実際にアウトプットすることが大切だなと感じます。KOSEN Laboを立ち上げるときに挑戦したことありますか。
前川さん
最初は、友達にたまたま誘われて、学生起業家講座(オンライン)に参加しました。そこでは、2ヶ月間に渡って起業について学び、最終的には、自分のアイディアをある程度の形にしてプレゼンしました。もちろん
“高専生が活躍できるような場所を作る“っていう題目でプレゼンしました。
ーーーここからKOSEN Laboが作られていったんですね。
前川さん
そうですね。実際に作っていく中で、東海発のアントレプレナーを育成するTongali! ビジネスプランコンテスト2020に挑戦し、準優勝をいただくこともできました。
日頃研究でよくプレゼンをしていたので、ピッチするのが上手くいったのかもしれないです(笑)
また、
実際に高専生の声を聞きたくて、高専生向けのイベント(オンライン)にお手伝いとして参加したこともあります。そのイベントで関わっていた高専生が自分の活動に興味を持ってくれて、今ではチームとして一緒に活動しています。
ーーー今の活動で感じることなどありますか。
前川さん
最初は、1人で活動していたこともあってか、
0から1を作ることの大変さを感じていました。また、ビジネスを意識しすぎて、どこからお金を生み出すかなど、悩んでいました。今は、ビジネスを考えず、高専生を救いたい気持ちをもって活動しようと考えています。
ーーービジネスって難しいですね。チームとしての活動はどんな感じですか。
前川さん
7月に高専生向けのイベントを開催するので、それのWEB サイトやチラシの作成などをしています。
また、
どういう風にすれば高専生に刺さる企画になるのか練ったり、企業にアポイントを取るなどそれぞれの強みを生かして動いています。
まだ、オンラインでしか会ったことがない人が多いですが、同じ熱意を持って活動できていることはすごいと思っています。
今後の展望
ーーー今年度のチームとしての目標を教えて下さい!
前川さん
KOSEN Laboの目標としては、
7月に開催されるイベント成功させることです。
また、今年度はできるだけ多くのイベント開催したいと思っています。
実際に開催してみて、何が起こるかはまだわかりませんが、KOSEN Laboで提供できる場所を通じて、
新しいアクションを増やす学生が増えたら良いなと思っています。
ーーー将来、こうなっていたいな〜というイメージはありますか?
前川さん
高専生にアウトプットする機会を作ることで、素晴らしい発想が生まれると思います。
1人でも多く、新たな自分に気づいた高専生が増えると嬉しいです。
将来博士号をとったら、
高専の先生になって、勉強や研究の楽しさを教えたいと思っています。
『KOSEN Labo』イベントのお知らせ
イベントは、7月9日(金)、10日(土)、11日(日)の3日間でオンラインで開催します。
3日間で、高専生、高専卒業生KOSEN Labo)、企業の方が集まって、皆で未来の社会や、技術について皆で考えよう!そんなイベントです。
みんなで未来のことを考えて、そこから未来の課題を解決するようなアイデアを考えるのが、大まかなイベントの流れです。3日間のコンテンツの中には、高専卒業生との交流会も予定していて、進路や勉強の相談にも乗ってもらえたりします。
「コロナ禍で楽しいイベントが無くてつまらないなあ」「進路が不安…」「就活に向けて、面接でアピールできることを作っておきたい!」「他の高専の人と話してみたい」そんなことを思っている高専生におすすめです!
ぜひ、チェックしてみてください!
https://sites.google.com/view/kosenhiramekiproject/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
感想・まとめ
自分も高専出身ということがあり、多くの場面で共感しました。思い返してみると、自分って工学系が向いているのかなとか、この勉強ってどこに生かされるのだろう、と考えたことがあったのを思い出しました。
啓一郎さんとは、起業の体験をするイベントで知り合い、同じチームではなかったのですが、彼の人柄のおかげかとても話しやすかったのを覚えています。
今回取材していて、啓一郎さんの熱意がすごく伝わり、とても応援したいなと思いました。
もし、自分が何かアウトプットすることの大切さに気づいて、なにか行動できていたらちょっと変わった自分になっていたのかなと思うと、留学とか行ってみたら良かったなあと思いました。
高専生がもっともっと活躍できる場所としてKOSEN Laboの活動が飛躍する日を楽しみにしたいですね。
自分のキャリアについて方向性が見えなくて悩んでる人も、モグジョブでいろんな業種・業界の社会人の話を聞くことで、自分に何が向いてるのかなどを知るきっかけになると思うので、ぜひ活用してみてください。