ITパスポートとは
国家試験の一つで、ITに関する基本的な知識が問われる資格です。
ITパスポートの受験を検討している就活生の中には、ITパスポートが有利になるか不安に感じている方もいるでしょう。
せっかく資格を取得するのなら、就活を有利に進められる資格を取得したいですよね。そこで今回は、
就活にITパスポートが有利になるのかを解説します。
ITパスポートの取得は就活で有利になる?
結論から申し上げますと、
ITパスポート単体では就活で有利になるとは言い難いです。
なぜなら、
ITパスポートの合格率は全体で50%前後と高く、合格しやすい国家資格だからです。
ただ、後ほど詳しく解説する
情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験と呼ばれるIT関係の資格も取得することで、幅広いITの知識の所持を面接官にアピールできます。
また、ITパスポート試験ではITの基礎知識やAI・ビッグデータなどの新しい技術まで学べるので、IT系の職種に就きたいけど何から勉強していいのかわからない方におすすめの資格です。
それに加えて、ITパスポートはITの知識だけでなく、ビジネス全般の知識の取得もできます。経営戦略やプロジェクトマネジメントなど経営に関する知識を問う問題も出題されるので、
ビジネスの基礎知識を学びたい方にも適している資格といえるでしょう。
そもそもITパスポートとはどのような試験?
ITパスポートは、すべての社会人にとって必要なIT知識の取得を証明する資格です。そのため、
IT系の職種志望でない方でもITパスポートを取得しておくと就活で役立つ可能性があります。
ITパスポートの主な出題範囲は、以下の3つに分かれています。
メモ ポイント
ストラテジ系:企業活動やシステム戦略などの知識が問われる
マネジメント系:システムやソフトウェア開発などのマネジメント知識が問われる
テクノロジ系:ネットワーク関係の知識やパソコンの仕組みなどの知識が問われる
ITパスポートは、上記のように経営分野とIT分野の知識を問われる試験です。
IT系の職種に就きたいと考えている方や社会人になる前にビジネスに関する知識を得たい方は、ぜひITパスポートの受験を検討してみてください。
ITパスポートと同時に取得することでより魅力的にアピールできる資格
先ほどITパスポートのみでは就活で有利になりづらいと解説しました。
そこでここでは、ITパスポートと同時に取得することでより魅力的にアピールできる資格を以下の2つをご紹介します。
おすすめ資格
情報セキュリティマネジメント試験
基本情報技術者試験
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験とは
情報処理の基本知識に関する国家資格で、ITの実践的な知識と技術を測定するための資格です。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率は53.9%と比較的高いですが、情報セキュリティマネジメント試験に合格することで応用情報技術者試験や高度情報処理技術者試験などの難易度のIT資格に挑戦しやすくなります。
エンジニア志望の方が情報セキュリティマネジメント試験に合格していれば、
ITシステムの設計や開発に関する知識を保有していることがアピールできるでしょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、
ハイレベルのIT人材となるために必要な基本的な知識や実施的な活用能力を認定する試験です。
基本情報技術者試験の合格率は25%前後と低く、ITパスポートがシステムを利用する側の知識であるのに対し、基本情報技術者試験はシステムを提供する側の知識なので難易度がかなり高くなっています。
基本情報技術者試験はプログラミング言語が出題されることもあり、
プログラマーやエンジニアを志望している方におすすめの資格です。
まとめ
ITパスポート単体では合格率が高く難易度が低い資格であるため、単体では就活を有利に進めることは難しいでしょう。
しかし情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験などの試験に合格することで、
幅広いIT知識を保有していることの証明ができます。
ITパスポートの合格を目指すのであれば、ほかのIT系の資格も取得して就活をより有利に進められるように努めましょう。
この記事を書いた人
yasushoさん
主に就活系やビジネス系の記事を執筆しているWebライターyasushoです。
自身の就活経験を元に就活情報を発信していきます。
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